Mr.Children アルバム [(an imitation) blood orange] レビュー

復活!

もうずっと身体の調子は低空飛行です。

今年の年始の目標に健康第一を掲げたまま、はや一年が終わろうとするなんて。

健康第一。健一。私は田原さんになりたい。

さて、今日は待ちに待ったミスチルのアルバムフラゲ日!

CDの音以外、全てを遮断して一周しました。

回数聴けば印象も変わるでしょうが、ひとまず現時点での感想を。

※べた褒めではありませんので、あらかじめご了承ください。

1.hypnosis

初っ端からこれ!空気が重い!

正直、ドラマ主題歌としての第一印象はパッとしない曲。

…でしたが、ap bank fesでフルで聴いて一気に好きになりました。

最後のサビで一回静かになるあたりがたまりません。

こういう曲のパターンって、ミスチルでは無かったかも?

音も全体的にバンド色が強く出てて好みです。

歌詞は、決して後ろ向きではなく、前向き。

でも、普通の状態の人が「これから頑張っていこう!」って思うよりは、

かなり大きく沈みきった人がマイナス地点から「這い上がろう」とする印象。

同じ前向きでも、終わりなき旅とは立ち位置が違うのかな…と。

曲は好きだけど、落ち込んでない時には若干重すぎるきらいがあります。

2.Marshmallow day

hypnosisに合わせて音量調整したら、ベースの振動が凄くてびっくり。

頭から尻尾まで軽快な曲です。ライブでもノリノリ、歌詞はエロエロ。

これだけ濁りないアップテンポな曲は久しぶり?

走るようなメロディで、すらすらっと最後まで流れていきます。

そう、メロディは最高なんです。

桜井さん、ちょっと無理し過ぎじゃないかな…

昔からライブで歌えない可能性のある高さで曲を書くけど、

これはCDでもサビが苦しそうで、聞いていてこちらも苦しい気がしてきちゃう。

曲としてはこの高さがベストと判断して作ったと思うので、

それだけがちょっぴり残念です。ふがふが。

余談だけど、近所のイオンではマシマロデイがエンドレスで流れてます。

資○堂のコーナーでCM映像が延々と。終わりなく。

日用品を買いによく行くので、余計に食傷気味になってしまいました。

テレビCMにしても、最近ミスチルの曲が流れる頻度が高くないかな?

「飽き」という点で、あまり取り上げられ過ぎるのも考えものです…

3.End of the day

アコギのざっくざく感が好きです。

この曲は初めて聞いた時から、圧倒的にAメロが好き。

演奏が充実してる曲なので、何ならVocal Lessで聴きたいぐらいです。

ただシングルの時にめちゃくちゃ聞いたから、さすがに飽きたかな。

4.常套句

バラードだけど、ちょっと遊んだ感じのピコピコ音使ってますね。

長さもI'll beみたいな7分とかじゃなく、短めなのはいい感じ。

直球なバラードで、Drawingとか365日とかCANDYあたりに雰囲気近いかな。

ライブでやるなら、上記の曲はない方がいいなぁ(特に365日)

5.pieces

End of the day(以下EOD)はシングルで聴き飽きたって書いたけど、こっちは飽きない。

ポップなコードでもなく、全然A面路線の曲じゃないのに、

バンド色が濃くて、相当カッコいいロックバラード。

これがまた音だけじゃなく、歌詞もいい。

「消えてなくなっても なくなりはしないだろう 君と共に生きた軌跡」

「歴史には価値のない 化石の一つになるのさ 君と出会えて良かったな」

なんてピロウズのストレンジカメレオンがふっと浮かんできたりして。

純粋に100%独断と偏見で、近年のミスチルのNo.1ラブソングに認定。

いちおし。

6.イミテーションの木

ピアノイントロで、全体的にピアノ中心のほんわかミュージック。

ライブでは真ん中ぐらいに演奏されて、アニメがつくんだろう的な妄想。

まさに東京系。ほんわかメロディ+切なさ漂う歌詞、ミスチルの十八番です。

自分も好きです。

HOME「あんまり覚えてないや」→泣いた

SUPERMARKET FANTASY「東京」→泣いた

blood orange「イミテーションの木」→

…聞いていて心地良い曲ではあるものの、

あんまり覚えてないや、東京ほどインパクトは強くないかも。

それよりも、「東京系」って書くと裏原系だの渋谷系だの、

ファッション的・文化的な単語に見えちゃいますね。

今思い出したけど、FF8のAmiって曲に似てる気もする。

って言ってすぐに分かる人はいないか。

7.かぞえうた

イントロを聞いただけで、1年半前の震災後を思い出します。

TVをつければ暗いニュースとACのコマーシャルばかりで、

これから日本はどうなるんだろうと不安に感じていた時期。

関西にいる自分がそうだったんだから、

東日本、まして東北にいた人は殊更だったんだろうと思います。

暗く落ち込んでいる時期はとっくに通り越して、

一つ一つ問題に向かい合っていかなきゃいけない段階だと思うけれど、

あの時、ミスチルファンにとってこの曲の存在は大きかった気がします。

たまに聞いて、震災のことを思い出すきっかけにしたい反面、

印象が強すぎて頻繁に耳にしたい曲ではなかったりもします。

8.インマイタウン

Piano manよろしく、ジャジーな曲です。

ライブではMC明け、6〜7曲目あたりでやりそうな妄想(笑)

ミスチルにしては珍しく、やたらクリスマスっぽい音ですね。

ジャジーな曲と言えば、Piano man、LOVEはじめました(2009ドーム)のように、

小林さんのキーボードが炸裂するんじゃないでしょうか。

両方ともライブで楽しみな曲だったので、今回も期待しています。

盛り上がるっていうよりは、BGMになりそうな感じの曲かな。

9.過去と未来と交信する男

フェイク、ロックンロールは生きているのライブアレンジっぽい曲

ちょっと不思議系のメロディにアレンジを施して、

サイバーでおどろおどろした味付けをするセンスはさすが小林さん。

でも、もう上で挙げた2曲があるからなぁ。

サビもちょっと弱くて、単体の満足度ではもう少し。

書いてて気付いたけど、未発表曲の3曲とも似た感想じゃん…

すんなり曲が終わって次のHappy Songに繋がったけど、

フェードアウトで終わるとみせかけて桜井さんの切り裂くようなシャウト。

そこから雰囲気が変わった曲が続く…みたいなどんでん返しをちょっと期待しちゃった。

ティーンエイジ・ドリーム」みたいな二部構成で。

ただ、この曲は振り幅を持っていそうな不思議な曲なので、

ライブアレンジの横綱「天頂バス」「友コー」みたいに

ライブの中心になるぐらい大きなアレンジがあることを期待してます。

10.Happy Song

やっと聞けたよ!

End of the dayと一緒で、これもアコギがザックザクな曲。

多くのミスチル曲が繊細な懐石料理なら、こっちは男の料理って感じ。

野菜を切って肉切ってフライパンで豪快にうりゃ!みたいな。

キャッチーな曲ではないけれど、耳新しさがあって、

めざましテレビで最初に聞いた時から楽しみにしてた曲でした。

ライブで演奏してくれますように…

11.祈り ~涙の軌道

「THE ミスチル王道ソング」って感じ。

メロディの綺麗さ、歌詞の秀逸さ、曲の展開、どこを取っても非の打ち所がない。

だからかどうか、シングルの時からあまり惹かれず。

王道なミスチルの曲も結構な曲数になってきてるし、

新鮮さを感じなくなった自分に問題があるような気がしないでもないです。

アルバム総評

先にマイナス点を上げると、リリースはされていない既発表曲が多くて、

純粋に初めて聞く曲が少なかったので、ワクワク感が少なかったのが一つ減点。

それと合わせて、初めて聞いた3曲の中に「シングル超え」レベルの曲がなかったので、

収録曲リストを見た時の印象を裏切ることがなかったのがもう一つ。

SENSEには「擬態」「Prelude」というラスボス級な曲があったので、

それと比べるとどうしてもインパクトにかけた感じが否めません。

SENSEは会社で昼休みに初聴して危うく泣きかけました。気持ち悪いですね。

一方で、裏を返せば練りに練られたシングル曲が詰まっている事もあって、

一曲ずつのクオリティは相当高く仕上がってます。

かぞえうたやhypnosisも、CD音源としてはこれが最初になるので、

良質のヘッドホンやコンポで聴いて新たな発見を楽しむのもアリですね。

自分もライブに向けて、延々とアルバムを聴きこんでいきます。

…と書いてから投稿までに3周ぐらい聞いてしまいました(笑)

SENSEの時のような衝撃的な感動がないだけで、

未発表曲を含めて1曲1曲は好きな感じです。

結論

ミスチル好き、もしくは1曲でも好きな曲があるなら買おう!