チケット販売の流れ
チケット購入に慣れていないと、色々な発売方法を耳にして迷うことがあると思います。下に挙げるような発売方法を、どこかで聞いた覚えがあるのではないでしょうか。
「先行発売」
「一般発売」
「プレオーダー」
「プレリザーブ」
それぞれの発売方法を説明する前に、チケットがどのように流れているかを説明したいと思います。大袈裟に言いましたが、流れ自体はさほど複雑なものではありません。
【1】コンサート企画
最初に、アーティスト側がプロモーター(※)にコンサートの企画を持ち込みます。使用する会場やステージ位置などにより、客席の範囲が決定されます。この時点では、チケットを全てプロモーターが持っているものと思って下さい。
※プロモーター
会場の確保、コンサートの宣伝、チケットの販売などを行う。他に、主催者、イベンターなどと呼ぶこともある。
【2】チケットの配分・販売
正確には、チケットではなく座席を配分します。というのも、この時点では印刷された紙としてのチケットは存在しておらず、印刷されるのは顧客の手に渡る直前になります。それはさておき、座席は次のようなところに配分されていきます。
(2.1)ファンクラブ
アーティストがファンクラブを持っていれば、ある程度の数をファンクラブ用に確保する場合がほとんどです。良席が多く配分される事がある一方で、そうではない事も多々あります。どのような席が配分されるかはアーティストや公演によって異なるため注意が必要です。また一時期のMr.Childrenのように、ファンクラブへの配分が全くない場合もあります。
(2.2)プレイガイド
プレイガイドとは、コンサートを含む各種の興業チケットを取り扱っている会社や場所を指します。チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスなどはよくご存知かと思います。比較的多くの座席がこれらに配分された後、各プレイガイドごとに有料会員先行、一般先行、一般発売といった順でチケットが販売されていきます。
なお最初に出てきた「プレオーダー」「プレリザーブ」などは、各プレイガイドでの先行販売の呼び方の違いに過ぎません。
(2.3)各種メディア
音楽番組(ラジオ、テレビ)、音楽雑誌、音楽サイトなどへも配分される事があります。地元のAMやFMラジオ番組、スペースシャワーTV、ワッツイン、ロッキンオンジャパンなど、それぞれの番組や雑誌で独自に先行発売が行われます。
(2.4)直販
プロモーター自身がある程度のチケットを確保し、自社の会員向けに直接販売する場合があります。
(2.5)その他
公式ホームページ先行など、アーティストによってはその他にも座席が配分される場合があります。
以上です。プロモーターが持っている座席がファンクラブやプレイガイド、各種メディアに配分され、その後はそれぞれで販売されるだけのシンプルな流れがお分かり頂けたかと思います。どこに多くの枚数が割り振られるかはケースバイケースですので、分かる範囲で改めて書こうと思います。