チケット転売対策〜買う側編

オークションを見ると、相変わらずチケットは山のように出品されてます。転売対策を強化しているアーティストも増えつつあるものの、まだまだ手をこまねいている感はあります。

転売を抑制するには、旨みがなくなればいいんです。実に分かりやすい話。じゃあ何故対策しないアーティストが多いのかというと、対策するメリットがないから。開催するのに加えて費用がかかるとなれば、ただでさえライブ自体の利益は少ないと言われているので、二の足を踏むのも理解はできます。

話は戻って、旨みについて。買う側が躊躇する要因があればいいわけです。高値でも買うって人は、お金は気にしてない。そうまでして入りたいんだから、入れない、見れないのが何よりのリスクになります。

まず入る段階の対策では身分証明などでの本人確認がポピュラーです。チケット記載の氏名や住所、会員番号と、免許証や会員カードとを見比べて確認します。写真確認までする場合もありますが、時間がかかるのであまりやりません。

この段階でもある程度の抑止にはなりますが、やる人はくぐり抜けます。一つは身分証明の貸し出し。写真不要な保険証や住民票なら、性別と年齢が大きく違わなければ入れます。

もう一つはペアチケットの場合。同伴者の確認はしない事が多いので、こちらは簡単に入れます。

次に、会場内。開場から開演までの間に、転売の疑いがある席の人に身分証の内容を口頭確認したりします。自分のものでないと、とっさに住所や電話番号を答えられませんからね…ここで黒と判断されて退場させられる場合もあります。連行される様子から、ドナドナなんて呼ばれることも。

ちなみに最も間抜けなパターンは、オークションなどで席番を詳細に記載している場合。アーティストによっては、その席を転売席として使用できなくしてある事もありました。

以上、買う側への転売チケット購入対策について書いてみました。残念なことに、買いたい人は世の中に山ほどいて、売る側もあらかじめ「入れなくても返金しない」など注意書きしてある事がほとんどなので、転売対策としては弱いです。本気で減らすつもりなら、売る側のメリットを減らさない限りなくならないでしょう…